グレーゾーン金利訴訟での貸金業者側敗訴に思うこと

2月 13th 2012 -

法令に従って営業していたのに
借り手から過払い金返還を求められ、多額の損失を被ったとして、
盛岡市の貸金業者ユニワード(廃業)が、
国に約2億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、
東京地裁は請求を棄却したとのこと。
予想通りの結果になりました。
でも、
個人的には、国にも責任はあると思いますが...。
だって、十数年前は、貸金(サラ金)業全盛期で、
テレビCMはバンバン流れるし、
店舗(無人契約機)はドンドンできるし、
今でもそうですが、大手企業は株式上場しているので、
ヤミ金のように、コソっと高金利で展開するワケではなく、
そのビジネスモデルは周知されていたハズです。
株式会社だったら、決算報告もありますので、
「何をどうやって儲けているのか?」は知っていたハズ。
それでも、何の指導(手立て)もしなかったということは、
国は承認(黙認?)していたということです。
まぁ、国も企業が儲かれば、その分税金も多くなるので、
時代劇風にいえば、
「越後屋、おぬしも悪よのう。」
「お代官様こそ。」
「ワハハハハハ。」「フフフフフフ。」
といった感じだったのでしょうか(分かり難いかなぁ)。
それが06年の最高裁判決を受けて、
業者から見れば、「ハシゴを外された」感じで、
そこから一気に奈落の底へ...。
そう考えると、
業者も「被害者の1人」と言えるかもしれません。
業者側から見れば、
「過払い金」という強烈なブーメランが返ってきて、
何とかしたいという気持ちも分からなくも無いのですが、
色々な時代の流れの中で、「舵取りに失敗した責任」は、
最終的には、自身にあると思いますが...。
で、すごくナナメから見ていきますが、
国が自ら「国が悪かった」とミスを認めるケースはとても少なく、
裁判等で争った後に最後の最後で渋々認めるケースが大半かと。
本件に限らず、薬害訴訟とか、ダム建設とか、
国の施策で不利益を被る人がいた場合でも、
それを認めるまでには、とても長い時間と手間がかかります。
まぁ、認めてもらえる場合は、まだマシで、
何をやっても、認めてもらえない場合もありますから...。
ただ、国からすれば、ここで認めてしまうと、
他社からも一気に請求がきますので、
何としても封じ込めたいという思いでしょう。
私自身は、サラ金問題については、
貸し手・借り手・国の三者それぞれに
「落ち度」があると思っていますので、
一概に本件の結果が「正解」とは思いません。
といって「本当の正解」を導くのは、
今の私の力では、到底無理な話ではありますが、
本件が、考えるための「1つのきっかけ」となればと思います。
さてさて、
ユニワードが控訴するか?は不明ですが、今後の動向に注目です。
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グレーゾーン金利:国賠訴訟 貸金業者側の請求棄却
 グレーゾーン金利を容認していた06年以前の法律や国の指導に従ったため、借り手から過払い金の返還請求を受け多額の損害を被ったとして、盛岡市の貸金業者「ユニワード」(09年廃業)が国に約2億7200万円の国家賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、請求を棄却した。渡部勇次裁判長は「06年の最高裁判決までグレーゾーン金利は法に反しないとの裁判例が多数あり、国の対応は違法とは言えない」とした。貸金業者による同種訴訟で初の判決。
毎日新聞 2012年2月11日 東京朝刊
グレーゾーン金利:国賠訴訟 貸金業者側の請求棄却 – 毎日jp(毎日新聞)

http://mainichi.jp/

select/jiken/news/20120211ddm012040032000c.html
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